白鯨の健康日記 筆者:吉國友和  update:2010.8.12 
           

 

肺炎球菌ワクチンの値段(費用)はどのぐらい?


その1:肺炎を予防する方法

その2:肺炎球菌ワクチンの接種対象者

その3:肺炎球菌ワクチンの有効期間・再接種



肺炎球菌ワクチンの接種対象・費用
抗菌薬の点滴治療
肺炎球菌ワクチンで肺炎をすべて予防できるわけではありませんが、優れた費用対効果が期待されます

次のような基礎疾患がある場合には、ぜひ肺炎球菌ワクチンの接種を検討してください。

  • ご高齢の方(特に65才以上)
  • 心臓や呼吸器(肺・気管支)に慢性的な持病がある方
  • 腎臓や肝臓の病気のある方
  • 糖尿病の方
  • 病気や怪我(交通事故を含む)などで脾臓を摘出された方


それぞれ、免疫力が低下することで、肺炎のリスクの高い状態を表します。その他にも、ガンと診断されている方は、主治医の先生と相談してはいかがでしょうか(例:病気あるいは治療のために今後免疫が低下する恐れのある場合など)。

なお、脾臓を摘出された場合には肺炎球菌ワクチンの接種にも保険が適用されますが、その他の方については原則として全額自己負担となっています。


肺炎球菌ワクチンの効果が出るまで・持続期間

成人用肺炎球菌ワクチンを全額自己負担で接種する場合、医療機関によっても費用が異なります。おおまかな目安は、6,000円~8,000円前後です(最新情報はこちらを参考にしてください)。

ちなみに、薬剤の原価は4,835円(商品名:ニューモバックス、万有製薬)です。注射針・シリンジ・医療廃棄物処理にかかるコストや人件費などを考えると、医療機関の規模によって価格が変動してしまいます。

地方自治体・医師会によっては、住民の健康を一番に考えて利益は度外視、少しでも安く接種をと、努力されているところもあるようです。このため、公費(補助金)によりご本人の負担が軽減されているところもあります。医療経済的にも優れた効果が期待されますので、さらに普及することを願います。


次のページでは、肺炎球菌ワクチンの有効期間についてご説明します。


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