ペニシリンアレルギーと二次除菌、ヨーグルト（LG21）の効果は？

二次除菌を行う場合やペニシリンアレルギーについては主治医の先生としっかり相談しましょう

① ランソプラゾール　1回量 30mg　1日2回
② アモキシシリン　1回量 750mg　1日2回
③ クラリスロマイシン　1回量 400mg　1日2回
　　（①～③を7日間服用）

上記治療が一次除菌と呼ばれる標準治療です。この内容の治療によって、80%ぐらい確率でピロリ菌は除菌されるのですが、この内容でピロリ菌の除菌が不成功に終わった場合、クラリスロマイシンをメトロニダゾールに変更して用いることがあります。

この治療の内容は、二次除菌と呼ばれます。メトロニダゾールは原虫（アメーバなど）に使用することのある薬品です。一次除菌が不成功であった場合、二次除菌を行う際にも保険適応されます。

二次除菌の内容
① ランソプラゾール　1回量 30mg　1日2回
② アモキシシリン　1回量 750mg　1日2回
③ メトロニダゾール　1回量 250mg　1日2回
　　（①～③を7日間服用）

メトロニダゾール・・・商品名 フラジール、アスゾール

明治乳業から発売中のヨーグルト（LG21：乳酸菌の名称）は、ピロリ菌の除菌につながることも。抗菌薬と併用する価値があるかも

ペニシリンアレルギーのある場合には、一次除菌で用いられるアモキシシリンをメトロニダゾールに変更した治療法も検討されます。標準療法ではありませんので、一次除菌の内容と比較すると成功率は劣る可能性もありますし、この場合には保険診療の対象とはなりません。

① ランソプラゾール　1回量 30mg　1日2回
② アモキシシリン　1回量 750mg　1日2回
③ メトロニダゾール　1回量 250mg　1日2回
　　（①～③を7日間服用）


ペニシリンアレルギーがあるからといって、治療を受けることができないという訳ではありませんから、主治医の先生としっかり相談しましょう。

また、ヨーグルト（LG21という乳酸菌を含むもの）を摂取したほうが、抗菌薬クラリスロマイシンに耐性化したピロリ菌の除菌率を高めることも報告されています（※）。ヨーグルト単独での除菌は難しいと思いますが、抗菌薬で除菌を行う際には一緒に食べてみてはいかがでしょうか。


※除菌を開始する3週間前から摂取LG21（明治乳業）を1回あたり90グラムを1日2回摂取。

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