黄砂と花粉、アレルギーの対策・予防
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黄砂・花粉そして仕事、この季節に家庭に持ち帰りたくないもの
ワースト3(…?)
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前のページでは、黄砂と花粉症では異なる型のアレルギーであることをご説明しました。しかし、両者とも吸いこむことで身体に影響を与えるという点が共通していますので、その対策は似通っています。つまり、「吸いこまないこと」です。
吸いこむことによるアレルギー反応を起こす原因物質を、「吸入抗原」と呼びます。花粉、ハウスダスト、動物(犬・猫・ハムスターなど)のフケが吸入抗原の代表です。食物のように、意識的に回避することが難しいのが吸入抗原の特徴ですから、対策を立てるのもなかなか難しいものですが、少しでも症状を抑えるためにはやはり注意したいものです。
黄砂と花粉の対策
① マスクの着用
花粉症用のマスクだと、粒子の小さな黄砂に対しては効果がありません。昨年の新型インフルエンザ流行で、余ったマスクを使いましょう。黄砂・花粉症は感染症ではありませんから、マスクをすぐに使い捨てる必要はありません。マスクの表面には付着しますので、この部位は部屋に入る前に、さっさっと手で払っておきましょう。
② 加湿を十分に
部屋の中に入ってしまった黄砂や花粉は、加湿することで舞いあがるのを抑えましょう。風邪の予防も兼ねて、湿度の目安は50~60%です。
③ 防寒対策の注意点
黄砂は花粉と同じように髪の毛やウールの素材などに付着してしまいます。衣服や髪をパッパッと払って、できるだけ家庭の中に持ち込まないようにしましょう。
布団を干した後も、表面に付着した黄砂・花粉をなでるように落としてから取り込みましょう。黄砂と花粉(それから仕事も)、家庭内に持ち込まないに越したことはありません。
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