新型ワクチン接種後のインフルエンザ発症
その1:患者背景
その2:臨床経過
その3:考察
※このページはご本人の同意を得たうえで作成しています。
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臨床経過(2009年10~11月) |
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抗生物質はインフルエンザのようなウイルスに対して原則無効です
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10月21日(水曜日)
新型インフルエンザワクチン接種
10月30日(金曜日)
季節性インフルエンザワクチン接種
10/31~11/4
休暇(この間、インフルエンザが疑われる人との接触はない)
11/7~8
他県での研修会に6人のグループで参加(電車を利用)
(⇒11/12までに、同グループ内の人にはインフルエンザ症状なし)
11/8
インフルエンザ疑いの患者さん1名検査(陰性)
11/9
インフルエンザ疑いの患者さん7名を検査(うち4名でA型が陽性)
この際、マスクを着用。ゴーグル着用なし。
検体採取時に着用していた白衣は、患者さんの鼻汁が多量付着したため、
検体採取直後にクリーニング後の白衣に着替えている。
同日、午後7時30分ごろに37.2℃。足のだるさと咳を自覚。
11月10日(火曜日)・・・新型ワクチン接種21日目
外来を受診。軽度の喘鳴(喘息の呼吸音)と38.4℃の発熱あり。
午前9時に自身の簡易検査(検体:鼻汁)⇒A型が陽性反応
新型ウイルスであるのか否かについては不明だが、例年この時期の
季節性インフルエンザは院内統計(2年間)では認めていない。
タミフルR、カロナールR、キプレスRを処方。
11/11
解熱・回復傾向ではあったが、咳嗽が続くために再受診。
当日担当医より鎮咳薬カフコデNを処方。
11/13
36.2℃、気管支喘息に対してアドエア(250)R定期吸入、
及びサルタノールR吸入(呼吸苦時)を処方。
念のため、簡易検査施行(検体:鼻腔ぬぐい液)⇒陰性であった。
全身状態は良好。
その他の定期服用薬
① ミカルディス(40) 1錠、朝食後・・・高血圧
② クレストール(2.5)1錠、朝食後(隔日投与)・・・高脂血症
次のページは、今回のインフルエンザ感染についての私的考察です。
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