動脈硬化性疾患検診

          動脈硬化検診について

 生活習慣病の中には、糖尿病、高血圧、高脂血症などが含まれます。
 それらの病気で一番の問題となるのが動脈硬化による全身への重篤な合併症です。
 動脈硬化は加齢現症の1つですが、高血圧・高脂血症・糖尿病・喫煙などにより
 動脈硬化がより速く進行し、その結果として全身の血管障害による合併症
 (脳梗塞・脳出血・くも膜下出血、狭心症・心筋梗塞など)を発症する危険性が
 高くなります。
 当院では動脈硬化がどの程度進行しているのかを診断し、またそれに関わる疾患の
 診断・治療を行うための検診を行っております。


 1.検診の内容は?
   血液検査(肝機能・腎機能検査、コレステロール、血糖、尿酸値など)
   胸部X線写真
   四肢動脈硬化度測定(血圧脈波測定図)
   心電図
   検尿検査
   (頚動脈エコー検査)


  
(注意)コレステロール値に関しては喫煙・既往歴・家族歴などにより、
      個別に目標とする数値が異なりますが、一般的な血液検査の結果には
      定まった数値しか記載されていませんので注意が必要です。
      当検診では、別紙に総コレステロールなどの
目標値を記載して
      結果をご説明しています。


 2.検診の対象者は?
   高血圧、高脂血症、糖尿病などをすでに診断されている方、もしくは
   喫煙をされている方など、動脈硬化が進行していることが疑われる場合を
   対象としています。
   それ以外の方では原則として40歳以上の方を対象としていますが、健康に
   ついて不安のある方では年齢によらず、ご希望に応じて検査を行っております。


  予約は必要なくいつでも可能ですが、絶食での検査が必要となります。
  (前日午後9時以降絶食、朝食をとらずに受診してください。)
  また、検診は半年から年に一度行っていただくことで前回との比較を行い、
  より適切な経過観察を行うことが可能です。



                
筆者:吉國友和