2007年5月7日(月曜日)からきていただいた実習生の皆さん。
   今日までで当院の実習が終了しました。

   なお、各回答は誰が答えたのかわからないようにシャッフルしています。
   (ウエブ上に公表して良いという方のみ集計しています。)



   実習生のみなさんのお名前:匿名さん(?)才  匿名さん(?)才
                匿名さん(?)才  鵺さん (2)才

   ちなみに、「鵺」は「ぬえ」と読みます。ご存知でしたか?
   今回の感想にある専門用語について補足します。
    IVH・・・中心静脈栄養、高カロリー輸液とも呼ばれます。手足の血管は細く、
          高カロリーの点滴によって血管炎を起こしてしまいます。これに対して、
          IVHとは頸部、鎖骨下、大腿部など比較的太い静脈内にカテーテルを
          留置し、そこから点滴を行うといったものです。ちなみに、手足から
          入れる点滴では、2時間かけて500mlの大きな点滴を入れた場合でも
          せいぜい50~250kcalしかエネルギー量は含まれていません。
          (エネルギー量が多いほど、浸透圧も高くなる傾向があり、点滴をした時の
           痛みも強くなることがあります。)
    MT・・・以前から何度か登場している言葉ですが、(経鼻)胃管です。
         マーゲン・チューブの略語ですが、この言葉は、ドイツ語のマーゲン(胃)と
         英語のチューブ(管)のチャンポンです。チューブを通して投薬・栄養補給を
         行います。


 1、実習をして勉強になったことは?

   ・検査を体験でき、実勢もできたのでよく分かった。ギャチアップしたあとの背ぬきや
    おしめのあて方などとても丁寧で勉強になった。処置やケアも近くで見学さして下さり、
    説明もして下さり勉強になった。

      検査体験、お疲れ様でした。今度は胃カメラでも体験してみますか・・・?

   ・初めて見た検査(エコー、CTスキャン、血糖検査)
    IVH挿入、抜去
    MTの交換(経鼻チューブ)

      ここでいう血糖検査は、主に糖尿病患者さんがインシュリン注射を行う際に、
      針で指先をチクッと刺して、ご自身で測定するもののようです(検査室ではなく病室で
      行います)。1回の体験だと痛みも小さいかな、と思われるかもしれませんが、
      患者さんによっては毎日3回以上測定することもあり、苦痛を伴うということを
      覚えておいてください。


   ・患者さんと直接、接することで教科書の中では分からないようなことが
    感じられたと思います。

      まさに、実習の醍醐味(だいごみ)ですね。
      醍醐味・・・どんな味でしょうか?


       
答え:醍醐天皇の時代に国内で作られたチーズ(に近い発酵食品)という説があります。
          まさか、答えを用意しているとは思わなかったでしょう・・・?!


            上のスペースを反転表示!

   ・陰部洗浄、衣服の着脱、肺の聴診、嚥下障害患者さんの介助方法。
    車イスへの移乗の仕方

      身の回りのお世話を含めた介助方法もしっかりと勉強されたようですね。
      大変な苦労をされたと思いますが、将来必ず役に立ちます。



 2、実習前に準備・予習したほうがよいことは?

   ・解剖学
    1日の計画をたてる。
   ・しっかりと計画を立て、自分がやりたいことを決めておいた方が良いと思います。
   ・意識レベルの表(3-3-9度方式)
    正常値
   ・計画を立てる
    正常値を学習しておく
    バイタル測定

      みなさん、計画を立てることの重要性を認識されていますね。ベテラン看護師さんほど
      順調に仕事をこなすのは、仕事の計画が頭の中で自然と整理されることもポイントの
      ようです。


      また、ある程度の正常値(基準値)を知っておくことはとても大切です。
      特に酸素飽和度・血圧・血糖値など、少なくともバイタルチェックに必要な項目は覚えて
      おきましょう。異常に早く気づくことができれば、それだけ早く対処できます。
      (更に余力がある人は、慢性疾患と急性疾患の違いもチェック! 例えば、呼吸不全で
       酸素飽和度が低い場合、急性の人の慢性の人の自覚症状は・・・?


 3、実習中にしておくべきだったことは?

   ・自分の受持患者さんがリハビリに行かれるときに一緒見学させてもらったら良かった。

      リハビリの内容も見学してほしかった~、残念!
      次の病院の実習では、ぜひ見学してくださいね。


   ・積極的に、質問や、目標をたて、1日1日を進歩ある実習にすべきだった。

      実習ではテストの成績などはまったく関係ありません。とにかく積極的に
      行動することで、体で知識を覚えましょう!


   ・しておきたかったことがありすぎて書けません。

      後から考えるとあれをしておけばよかった、これも忘れてた、ということが
      次々と浮かんでくることがあります。実習はまだまだこれからですから、
      やりたかったことを整理して、1つずつ実行していきましょう!



 4、次のグループへメッセージをどうぞ!

   ・1日の計画を立てて目標を達成できるよう頑張って下さい

      分キザミで動かなければならない辛さがわかるかな・・・?
      実習は計画的に!

   ・目標をもって、自分のやりたい事をリーダー看護師さんや、周りのスタッフの方にも
    伝える。

      実習を通しての目標でもいいですし、1日単位での目標を設置しておくことも
      いいでしょう。自分のやりたいことを伝えてもらったほうが、スタッフも実習の
      お手伝いをしやすくなります。


   ・3階病棟の人は実習計画表を書くこと。

      2階病棟は療養型病床(長期療養)ですが、3階病棟は特定病床と一般病床で
      成り立ちます。病床の特性から検査が多いのは一般病床であり、どの部署でも計画は
      必要ですが、実習中はできるだけ様々な検査も見学する必要がありますから、自ずと
      3階では実習計画表が必要となります。
      次のグループの人、わかったかな?

   ・特になし

      また今度!


 5、実習を終えてひとこと。

   ・いろんな検査などを見学させて頂き、とても勉強になりました。
    実習をして、看護師から質問されたことに答えることができなかったりしたので、
    勉強不足だと思った。
   ・記録でも書きながら勉強になり、実施でも新しい発見ができ少しだけ成長できた
    気がします。知識も改めて覚えなおすこともあり、臨床でつかった知識は
    絶対忘れないと思う。
   ・実習をさせてもらっているのですが、何をしていいか分からず受身がちになって
    いたので、自分から積極的に目的をもって行動する姿勢が大事だと思った。
   ・自分は病院にお世話にならないようにしたいです。


      2週間の実習、お疲れ様でした! 今回のグループも勉強熱心な方が多く、いくつかの
      検査を見学していただきましたが、多少なりとも感覚をつかめたでしょうか?
      次の病院実習でも、この調子をキープしてください!



              他の実習グループの記録